JrSrの未来・夢 - JrSr vision forFuture and My Dream 

【JrSrの未来・夢 - JrSr Vision for Future and My Dream】        町淳二


“Education” and “Love” are similar; It is an unconditional ‘GIVING’ without asking for anything in return. (JM)


JrSr(Junior Senior)は2015年10月に創立したまだ若い組織です。JrSr創立に当ってはその背景となった過去の歴史があり、現在があり、そして未来があります。Past,  Presentは必須ですが、Futureが無ければPresentの意義も無くなります。“Honoring the past and present, and then  build the future” を目指します。

1995年にアメリカでの外科研修・レジデント終了後ハワイ大学に在籍し、その後外科の臨床・リサーチとともに日米での医学教育・医師育成に携わりました。2008年終わりにPresident Obamaが就任した際に、彼の言葉に習って、日本の医学教育の改革を「CHANGE!!! Yes, We Can」と発信していました。私が日本での講演やセミナー活動などに加えて、特に日本の診療現場で教育・研修を実践しようとなったきっかけにはチョッとしたエピソードがあります。2009年3月14日、後輩で親友でもあるShigeki藤谷がヒョッコリと学会でホノルルにやって来ました。その時、半分本気・半分冗談で「Shigeki、日本にアメリカ式の医学部を創設しよう」といったところ、Shigekiはポケーっとした顔で「Junji、何を血迷ったことをーーー。」と、しかし「医学部なんて無理だけど臨床研修なら何とかなるかも。まずは仲間を集めよう。」

それから半年くらいかけ、アメリカで研修をした仲間やアメリカ式の教育・研修の理念や方法に賛同する仲間を集めMLメーリングリストを創り、仲間同士のコミュニケーションと結集を図りました。そしてその仲間たちと研修プログラムを創立し、2012年4月に東京ベイ・浦安市川医療センターで地域医療振興協会との提携で、卒後臨床研修を始動しました。それから3年、現在では東京ベイでの研修は多くの有能な仲間の努力で実績を重ねています。

そして、さらに未来に向かって日本での教育活動を飛躍するために、Ryo平田・Toshi佐藤・Ryo藤井、Kiyoe小山や多くのサポーターや同輩後輩・若い人たちの協力と支援で、2014年10月にJrSrを創立しました。

私が1995年7月にハワイに来てから20年。日本での教育や研修の基礎は築かれてきましたので、今後のJrSrの方向・Vision、特にその未来・夢を述べたいと思います。


【Background】

“Medical education never ending, ever evolving”


医療と共に医学教育も日々進化を続けます。そして、医学教育・医師育成はもう日本国内だけでは語れません。グローバル化(国際標準を理解し適切に受容する、そして逆に日本からも発信する)は必須です。そんな中、日本はまだまだ「鎖国」状態であり、日本の教育も「開国」せねばなりません。その現況・背景をいくつか列挙しますと、

・卒前医学教育では、ECFMGが規定する2023年度からのUSMLE受験資格の変更。すなわち医学部での臨床実習など(70数週間という時間数だけではなく実習内容も含む)でLCME(米国医学教育連絡協議会)あるいはWFME(国際医学教育協会)の基準と同等な国際水準の達成を迫られていること。

・卒後臨床研修においては、米国のACGME-I(ACGME-International:卒後医学教育認定機構‐インターナショナル)の基準を満たし認定を受ける施設が世界中で増加し続けていること。

・病院自体の国際標準化として、米国のJCI(Joint Commission International:医療認定機関‐インターナショナル)の基準がやはり世界中で普及しつつあること。

・医療、医学教育/研修の開国の必要性:現在のような「研修鎖国日本」のままでは、5‐10年後には日本は医学教育・研修の後進国となる危機があること。

・TPP(Trans-Pacific Partnership)などを通しての医療の国際化加速の可能性。

・Medical tourismに限らず海外からの訪問者誘致の為と、他方2020年の東京オリンピック・パラリンピックも含め日本へのVisitorsや在日外国人の急増が予想されること、それによる24時間救急診療や英語による診療に対応できる国際病院の必要性が高まっていること。

・英語教育の必要性:前項とも関連するが、国際的にも通用する、英語で医療を施せる人材の育成が急務であること。

・グローバリゼーションへの対応:他国のシステム・基準の良い面を受け入れるとともに、日本で培われてきた優れた点を世界へ発信する必要性。

・アジアや、更には世界のリーダーとなるべき日本の使命があること。


【Mission】

JrSrのMissionは、趣意書でも掲げているごとく、

・Mission:  医学教育・医師育成の国際標準化、そのための国際的な医療人の育成

・そして最終OutcomeとしてのMissionは、「そのような医療人育成を通して国際標準の医療を日本国内外に提供する」こと。ACGMEの基本概念でもある”診療現場での教育を通してのBest Patient Care”が最終Outcomeと言えます。


【Vision】

JrSrの最大の強みと最大のAssetは「人材」、そしてその継続的な育成と結集能力にあります。このJrSrの他に類を見ないUnique Valueを発展させ、国際的な医療・医学交流と、更に日本国内での教育・研修発展のStrategyを通して、Missionを達成すること。そして、「日本の国際化」の一方で、日本の医療・医療人の優れた面を発信し「世界の日本化」も目指したいと考えています。


【Methods】

現在の医療や教育の上記Backgroundを深く理解しJrSrのMissionを達成することが、JrSrの未来への道となります。着実な努力を重ねることは当然でありますが、将来を担う若い力・人材(特に新世代 New Generation)をいかに結集・結束するかが問われます。以下、その具体的な構想をリストすると、 

・積極的なActive Activities (not Passive Activities)の促進:セミナー、海外交流(ハワイ大学を中心として)。

・JrSrの仲間の発展、指導医・講師の充実、若手幹部の育成・リクルート。

・海外医学交流活動:学生や研修医の海外研修発展(海外留学先の増強など)、今後は海外からの研修医や学生の受け入れ。

・国内ワークショップ・セミナー活動の開始・展開

・ハワイ大学でのワークショップ・セミナー活動の後援・共催

・教育とともに医療提供・Best Patient careをJrSrの同志が実践;アメリカACGMEと同等の教育研修を(アメリカに行かなくても)日本で実施できる施設・プログラムを増やす;アメリカ専門医取得者の帰国後の受け皿ともなる。

・ナースその他のコメディカルの国際標準化教育の支援。

・優れたアメリカのシステムの日本導入:JCI, ACGME-I、後述のハワイ大学医学教育の導入を通して。

・財政的・人的基盤の安定化:JrSrの公益的な活動の強化とそれを通しての認定法人化・公益化。


【夢 そして 未来】

以上のBackgroundやVisionを持って、私の志向・指向する夢・未来は、

‐JrSr Medical School: アメリカ式Medical school 開校。まず第一歩として、(別に詳細を記しますが)ハワイ大学医学教育の日本の医学部への導入:日本の医学教育改革への貢献と、育った人材の世界的展開。

‐国際教育病院:JrSrによる診療活動の発展。

‐日本の教育・研修制度のスタンダード化・グローバル化。

‐JrSrがRole Modelとなることで鎖国状況の「日本開国」を社会・国家にアピール。

‐「日本開国」を通して、アジアの教育・研修のリーダー。更には、世界での医学教育・医療でのリーダーシップ。

‐JrSrのMissionと夢・未来を次世代に継承。


JrSrの理事長としては地に足が着いた着実なリーダーとしての言動をすべきですが、私個人としてはあえてVisionや夢は、あえて高く掲げたいです。


“The great danger for most of us is not that our aim is too high and we miss it, but that it is too low and we reach it” (Michelangelo)


私自身も、(まだ創立からわずかですが)JrSrは現在までいろいろなことを成し遂げてきました。しかし、そのことにあぐらをかきそれに固執していては未来はありません。


“I never see what has been done; I only see what remains to be done” (Marie Curie)


では、JrSrの未来はどうなるのでしょう、予測できるでしょうか?その答えは、


“The best way to predict the future is to create it” (Peter Drucker)


そう、JrSrの未来は創りだすものです。私は夢ばかり見ているといわれますが、自らの夢を天空に大きく描きつつ、JrSrの仲間・サポーターの皆さんのご指導ご援助のもと、その夢の実現に向かってJrSrの未来を創り上げていきたいです。


教育EducationはUnconditional Love(無条件の愛)に似ています。


“Education” and “Love” are similar; It is an unconditional ‘GIVING’ without asking for anything in return. (JM)


JrSrの仲間・同士の皆さま、JrSrの未来と夢を共有し、今後もよろしくお願い申し上げます。 


“The future belongs to those who believe in the beauty of their dreams” (Eleanor Roosevelt)


2015年6月12日